A: 余計なことに手を取られ、生産性を悪くしている場合の解決策

効率を考える場合は、分子と分母に何を含めるかが重要です。
分子は、効率を求めたい部門の主要業務の最適化されたプロセス(主要プロセス)に係る時間であり、分母は分子+その他の業務活動全てに要する時間です。
その他の業務活動として何を考えなければならないか言うと、以下の4つのカテゴリーに分けられます。

■ 主要業務中の非効率な作業時間(待機時間、手戻り作業時間など、削減対象の候補となる時間)
■ 補助的活動時間(予算や作業時間の集計など主要業務のために間接的に費やす時間)
■ 監視的活動時間(監査や監査対応のような作業の監視に費やす時間)
■ 浪費的的活動時間(主要業務には関わらない、例えば、社会人教育に費やす時間など)

抱えている作業を棚卸し、主要プロセスと4つのカテゴリーに分けると分かりやすいでしょう。
4つのカテゴリーに分類された作業は、効率を高める上で削減対象となる時間ではありますが、
経営価値四原理即ち、効率性原理、競争性原理、人間性原理、社会性原理のバランスを考え実施しなければなりません。

例えば、社会人1年目の社員には、社会人教育など浪費的的活動時間が有る程度許されたにしても、
ベテラン社員が同じ時間を費やしているとしたら考える余地が有るかもしれません。
社会の多様化やグローバル化が進む中で、どうしても補助的活動時間や浪費的的活動時間が増加傾向にあり、経営価値四原理のバランスを整えた上で作業効率を考えることは重要です。

arrow(参考)経営価値四原理システム